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人生の掟
パウロ・コエーリョ氏
作家

人間は皆、異なる存在です。
また、そうあり続けるために懸命に挑戦し続けなければなりません。

私たちはそれぞれ、2つの道に直面しています。
それは行動と熟考であり、両者とも同じ場所に通じています。

私たちはそれぞれ、2つの資質を授けられました。それは力と才能です。
力は、私たちを自らの運命に出合わせるべく導きます。
才能は、私たちの中にある最上のものを他者と分かち合うよう促します。
力をいつ、才能をいつ使うのか、私たちは知らなければなりません。

私たちはそれぞれ、美徳を授けられました。それは選択する力です。
選択する訓練をしない人々は、この力が災いになります。
そうでない人々は、常に彼らの代わりに選択することでしょう。

私たちはそれぞれ、2つの恵みを与えられています。
それは、正しいことを行う恵みと、過ちを犯す恵みです。
例え間違いを犯したとしても、私たちはそのことによって
正しい道を見つける方法を常に学ぶことができるのです。

私たちはそれぞれ、セクシャルな側面を持っています。
それを共有することを他人に強いることがなければ
私たちは罪の意識を感じることなく楽しむに違いありません。

私たちはそれぞれ、果たすべき個人的な伝説を持っています。
それがこの世に存在している理由であり
私たちの行動への熱意に本質が表れます。

特別なパラグラフ:もし忘れたのではなく
できる限り早く戻るのであれば、
私たちは自身の伝説をしばらくの間あきらめることが許されています。

男性には誰しも女性的な側面があり、
女性には誰しも男性的な側面があります。
直観力ある自制、客観性のある直観力を駆使することが求められます。

私たちはそれぞれ、2つの言葉を理解しなければなりません。
それは、社会の言葉と合図の言葉です。
社会の言葉は他者と意思の疎通を図るためであり、
もう一方は神が私たちに語りかけるメッセージを理解するためです。

私たちはそれぞれ、他の誰でもなく
私たちを幸せにする喜びを追求する権利が与えられています。

私たちはそれぞれ、狂気という神聖な炎を燃やし続けなければならず
そのうえ正常な人間として振る舞わなければなりません。

次に挙げることだけは、深刻な誤りとしなければなりません。
他者の権利を尊重しないこと、自身を恐怖で麻痺させること
罪を感じること、私たちは自らに降りかかる賞罰に値しないと信じること
そして、臆病になること。

パラグラフ1:敵を愛すべし。しかし、手を組んではいけません。
敵は私たちの剣を試すために行く手に配されたのです。
彼らは私たちの戦いにおいて尊敬に値する存在です。

パラグラフ2:敵を選ぶべし。
すべての宗教は同じ神に通じており、すべて等しく尊敬するに値します。

特別なパラグラフ:また、特定の宗教を選んだ人は、儀式を行ったり
教義を共有する集団全体の方向性についても選択したことになります。
同様に、その道に従ってとった自己の行動に責任を負うのはその人です。
信念に基づく自身の歩みや決定について
その責任を他の誰かに譲る権利はありません。

終わりは、世俗的なものと神聖なものを分ける壁に告げています。
今後はすべてが神聖なものだと。現在行われていることは
将来に対しては成果として、過去に対しては償いとして影響すると。
そして、それに反対するものはすべて無効になると。